忘れていました。
そうだった、そう11月だった。
■そっちこそね
「おう、おまえ生きとったんか」
「そっちこそね。」
うちの親父が死ぬほんの数週間前の病室での会話。
この時私はもう父が助からない事は知っていました。
父がそれを知っていたかどうかはわかりません。
tom21歳。
父の元で水商売の修行を始めてまだ2年。
世間の事もお金の事もわからない
まだクソガキでした。
しばらく顔を見せなかった私が
久々に見舞いに行き、部屋を開けた途端「おまえ生きとったんか」と。
管だらけの、もうすぐ死ぬ人が。
まぁ見舞いになんて
入院してから死ぬまでの4ヶ月で
たしか3〜4回しか行かなかったんじゃないかと。
それも
もう退院出来ずに死ぬ事がわかっていて。
ま、でも行けなかったですよ、
行く度に体に刺さってる管が増えたり
痩せるわ顔色が悪くわってしてるんだから。
もちろん
死んだらもう会えない事くらいわかってました。
でもその時は
残り少ない時間を少しでも一緒に過ごそうなんて
そんなドラマチックな感情は全くありませんでした。
私の妹や母親など
たったの1度しか会いに行かなかったほどです。
母親に至っては、見舞うどころか、
手術間もない、具合が悪い父親に向かって
「自分にもしもの事があった時の事をちゃんと考えてるのか?」
なんて言って帰って来たようで。
後日私は父に
「もうあいつ来させないでくれ」
なんて言われたもんです。笑
まぁ、あの親にしてこの子ありという感じでしょうか。
ちなみに
父と母は私と妹が小学生の時に離婚しておりまして
私と妹は母親に引き取られていました。
そしてその後、
母の意向で長年父に会う事が出来ませんでした。
そして、私が高校を卒業して
専門学校に行ったものの1ヶ月で卒業してしまい(笑)
ちょっと大きなトラブルの中にあり人生に迷っていた頃・・・
こればかりは母親にはどうにも出来ないという事で
父親の所に相談に行く事になったんですね。
そしたら一言、「うちで働け」と。
「うち」と言いますのは
父親が経営していた会社でしてね。
今で言えばキャバクラでしょうか。
クラブと言いますかホステスさんがいるお店ですね。
いわゆる水商売、が土台の会社でした。
会社とは行っても、そういった店舗が3つに
寿司屋とゴルフショップが1店、従業員が30名ほどで
年商で言えば3億程度の吹けば飛ぶような小さな会社です。
名前だけは法人って感じの。
ま、当時やりたい事が無かった上に
なんせお金が欲しかったもんですから
何も考えず、父の意向と周りの策略?により、
私は自然と夜の世界へ紛れ込んでいました。
母は猛反対しましたけどね。
てか、お母さん
あなたもずっと水商売じゃないのよ!って感じで
説得半分、無視半分で私は夜の世界へ。
はい、うちは母親も
スナックを営んでおりまして
まぁ当時はそりゃ半端じゃなく稼いでおりました。
ほんとビビるくらい忙しい店をやってました。
祖母に聞く所、母がまだ小学生の頃
当時商売を営んでいた家で、店の手伝いをしていたのは
3人いる兄姉のうち、うちの母だけだったそうです。
根っからの商売人だったようで。
ま、そんな母を捕まえる男ですので
父に至っては当時その界隈では知らない人がいないくらい
ちょっとした有名な経営者でした。
女グセの悪さも有名でしたが。笑
というか、
それを聞かされていたまだ18か19才だった私。笑
そこへ就職して2年足らず。
いきなり社長の父親が倒れたわけです。
全国的な水不足で
ガソリンスタンドの洗車機が止まったりした
大変な年があったの覚えていませんか。
14年前の夏。
あれからもう14年も経ったんですね。
そしてそれからわずか4ヶ月。
なんの準備もなく一銭のお金も残さず
大きな借金を残したまま父親は亡くなりました。
その後の事はここに書いてある通りですね。
http://butikasegu.livedoor.biz/archives/52379848.html
私がこうなった理由、というかそんな感じの。
まぁ、済んだから笑ってられるけど
大変って言葉では済ませたくないくらい大変でした。
だから私は「効率」とか「片手間」とか
「できるだけ早く」とか「人より楽に」とか
そんなのどうでもいいわけです。
「いざ」となったら
痛いとか、眠いとか、腹減ったとか、寒いとか、恐いとか、
そんな事言ってられない。
それ言ってたら死ぬから。本当に。
効率悪かろうが、怪我しようが
仮に少しくらい人に迷惑かけようが
「結果」だけが全てでした。
「あと10円」が無いために
危ない思考が働きそうになった事も何度もあります。
それを考えたら、
アフィリっていいよね。って思えました。
凄い世界だなー!って
本気で夢の国を見つけたような気がしました。
14年間、借金にまみれて来て
考えると本当に死んでしまいそうだから
生きている事さえ意識しないように生活していた時期もあります。
だから今、
人生の中で本当に思い出せない時期もあります。
ほんと、記憶が無いの。
思い出すと精神が崩壊するかも知れないから
脳みそが思い出させないのかも知れませんね。
あの頃を考えたら、
稼げなくても別に損は無いし
というか絶対稼げるようになる方法を見つけたのだから
「とりあえず1年」と、普通に思えました。
だから、必死になれない人というのは
自分に能力がないとかそういう問題じゃなく
単に「今、十分幸せ」なんだろうと思いますよ。
欲しい物が買えないかも知れないし、
子供の教育費とか大変かも知れないし
ビールが発泡酒になって寂しいかも知れないです。
でも、
「死ぬかも・・・」とまでは思わないでしょ。
「殺す」とかも思わないじゃないですか。
もう明日が恐いから
いっそ何かやって捕まった方が・・・
なんて思うわけもないと思います。
ご飯も、せめて1日1食くらいは食べられてる人がほとんどじゃないでしょうか
ぐちぐちぐちぐち言いながらでも
会社とか家庭では笑顔って出てると思います。自然と。
来月「あと5万余分に」稼がないと
恐い目に合う可能性もないでしょう。
私、人が笑うんだって事を忘れてた時がありました。
「久々に笑ったね」って言われるまで
自分が笑ってない事にさえ気付いてませんでした。
わかります。
そりゃ、あえてしんどい思いしたくないと思います。
ほんと思います。
私だって頑張りたくなかったし。
頑張ろうと思って頑張ったわけじゃないし。
今だって
本音を言えば頑張りたくはない。
でも恐い。
お金が無い生活は思い出したくもない。
無いのはいい、
足らないのは危ない。
だから、
頑張ろうなんて思ってないけど
結果頑張ってたりするのかも知れない。
自分には普通の事が
人から見たら頑張ってるように見えるのかも知れない。
だから。
もし頑張れないあなたは
今、実は幸せって事だろうと思います。。
「絶対稼がないと!」って必死になれて
睡眠削っても平気なくらい頑張れるなんて人は
つまりどこか不幸なんですよ。
性格にもよるでしょうが
人間なかなか「夢」だけでは動けないもんです。
必死に稼ぐ必要が無い、
なぜか頑張れない、継続できないというのは
本当に幸せな事なんだと思って下さい。
「稼がなければならない理由」さえあれば
「稼ぐしかない」んです。
だって
「稼げない」って事は
「終わり」ですから。
人間、必要があれば稼げるものです。
どうしてもお金が必要な理由を見つけて下さい。
「欲しい」では難しいです。
「必要」ならいけると思います。
- 2008年11月28日
- 雑記
- コメント(4)
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1. Posted by ささ 2008年11月28日 09:38
こんにちは
やばいです。あのときの自分と重なるところがあって
心がぐらっときています。
ものすごく、僕の書いた佐々メソッドをお届けしたい気分になりました(メソッド渡していましたっけ?)
僕はtomさんのようにそこまでの生活を送ってはいませんが、いえることは一つあります。
今が実は一番素晴らしいってことですね。
本当に僕思いますが
どうしてtomさんのことを悪く言う人がいるのか
さっぱりわかりません。
もしかしたら愛情の裏返しなのかもしれませんが。
これからもお付き合いよろしくお願いします。
(ある言葉のコメントを期待していますので)
2. Posted by 情報商材レビュー 騙されないで! 2008年11月28日 16:26
tomさん はじめまして。
はぴと申します。
ランキングからお邪魔しました。
私も「必要」なので頑張ります!
またお邪魔します。
3. Posted by estyle-design@ジジ 2008年11月29日 01:23
こんばんは、ジジです。
初コメントです。
いつか来ようと思っていたのですが、
思うだけで実行に移せずでした。
(なんでだろう?)
「欲しい」と「必要」
どちらかと言われるとまだ、
「欲しい」
かも知れません。
でも、「必要」な理由もある。
ん〜〜。
応援ポチ♪
4. Posted by ★にーな★ゼロから学ぶ!無料アフィリ講座 2008年12月02日 04:56
tomさん
こんばんは、にーなです。
tomさんも
大変な思いをされたんですね><
にーなも両親亡くしておりますので
胸が痛みました。
お母様を大切になさってくださいね。
睡眠削って、頑張っています。
今・・午前4時45分です。
3時間ほど寝て2時半から頑張っています(笑)
この時間しか自分の時間がありませんので^^
やると決めたら
頑張るしかありませんね。
ずっと、育児の合間にやってきましたが
ここ最近は夜も頑張れるようになりました。
授乳が不要になったからです^^
夫の理解を得たことも関係ありますが・・。
必要ならいける・・本当にそうですね^^
また来ます。
応援ぽち!!